モロッコの国旗の意味と由来
モロッコの国旗は、赤い地の中央に緑色の五芒星(ペンタグラム)を配したデザインです。
赤はモロッコ王室を象徴する伝統的な色で、アラウィー朝(現在の王朝)が17世紀から使い続けてきた色です。また、預言者ムハンマドの子孫であるシャリーフの象徴ともされています。
中央の緑の五芒星は「スレイマンの星」とも呼ばれ、イスラム教の五つの柱(信仰告白・礼拝・喜捨・断食・巡礼)を表すとされています。緑はイスラム教で神聖な色とされており、平和と希望も象徴しています。
現在のデザインは1915年にフランス保護領時代に制定されましたが、赤い旗自体はそれ以前から王室の旗として何世紀も使われてきました。五芒星が加えられたのはこの1915年が最初です。
豆知識
モロッコの国旗はアフリカ大陸でも最も古い歴史を持つ国旗の一つです。赤い旗は12世紀のアルモハド朝時代にまでさかのぼるとされています。
五芒星は世界の多くの国旗に使われていますが、モロッコの五芒星は塗りつぶしではなく線で描かれている点が特徴的です。
1956年の独立後も、保護領時代に定められたデザインがそのまま国旗として継承されました。